おなじ月を見ている。

私はもともと人と会う予定を立てることや、約束をするのが苦手です。と言っても相手に会いたくないわけではなく、とても会いたいです。ただ、日にちを決めるとなんだかギュッと心臓を掴まれた様な気になり、当日まで何となく緊張感がずっとあって他のことが上の空になってしまいます。たぶん楽しみにしている気持ちが一周回って、ドタキャンしてしまわないか…とか、当日万全な自分か…みたいな不安な気持ちが上回ってしまうんだと思います。

こんな感覚は共感されないんだろうなと長年思っていたのですが、ある時Twitterかコラムか何かで、人と約束した途端に緊張感が生まれる。みたいな投稿があって、多くの人が共感していてびっくりしました。普通のこと、とまではいきませんが、おなじ様な感覚の人がいる事に安心感を抱きました。

そんな自分ですら本当は会って話がしたいんだなとこの数ヶ月で何度も感じました。

今は、会いたいと思っていても会えない。会いたいと伝えることすら言いにくい状況が続いています。「また会おうね。」と言いあって会えることが、どんなに素敵な事なのかを日々感じます。

でも、離れていても同じものを見ることはできます。月を見るといつも、月を今誰かも同じ様に見ているかもしれないし、大昔の教科書に載っている様な人もこのおなじ月を見ていたんだと思うと、とても不思議な気持ちになります。

一緒にはいられなくても、同じ気持ちでいるのなら、心では手を繋げている。そういう想いをこの絵に込めました。